只今、クラウド基盤「Google App Engine(以下、GAE)」のスタート編を連載しています。
今回は開発環境の構築です。
Javaバージョン
本連載では言語はJavaでお送りします。
- Javaバージョン:JDK7
ここでとんでもない落とし穴があります。
まず、以下がJavaのインストールについて記述された日本語の公式サイトです。
https://developers.google.com/appengine/docs/java/overview?hl=ja
ここにJDK6を使えと書いてあります。
次に英語の公式サイトを見てみます。
https://developers.google.com/appengine/docs/java/gettingstarted/installing
Java6はサポートしない。Java7を使えと書いてあるんですよ。
つまり、日本語公式サイトは更新が遅れている!!
更新履歴を見ますと、英語サイトの更新が2013/10/24、日本語サイトは2013/6/10です。
4ヶ月遅れですね。
しかも、この最終更新日付はサイト全体での最終更新日付であって、ページによってはもっと長い間更新を忘れ去られている模様。
ようするに、日本語公式サイトの更新遅れは致命的だから信用するなということです。
私も最初は日本語サイトを参考に開発しようとしていたのですが、エラー連発で全然動かず。
しかし更新が大幅に遅れていることに気付いて英語サイトに切り替えたら、スッと動きました。
日本語サイトはあくまで参考。最終的には英語版で裏を取ることを心懸けなければいけません。。。
Eclipseダウンロード
次に、Eclipseをインストールします。これも例によって、日本語サイトには大嘘が書いてありますので、英語版を参考にして下さい。
https://developers.google.com/appengine/docs/java/tools/eclipse
このJavaのバージョンやら、Eclipseのバージョンやらは、結構重要です。
普通の開発だと、Eclipseなんてどのバージョンを使っても大抵は動いてしまうものじゃないですか。
GAE開発はその辺がシビアで、ちゃんとその時点で公式サイトに掲示されているバージョンを使っていないとポンポン問題が起きます。
この記事を書いている現時点においてはEclipse 4.3 (Kepler) が対象バージョンですが、
今後に4.4に更新されることがありましたら、速やかに乗り換えて下さい。
さて、Eclipseですが、日本人である皆様はお馴染み、pleadesをダウンロードしてきます。
http://mergedoc.sourceforge.jp/
pleadesには「32bit版」と「64bit版」がありますが、
マシンが64bitならelipseも64bit、32bitなら32bitと合わせて下さい。
Eclipseプラグインダウンロード
最後に、Eclipseプラグインをインスト―ルします。
ダウンロードサイトはこちら。
https://developers.google.com/eclipse/docs/getting_started
このうち、私はEclipse4.3を使っていますので、以下URLをロケーションとして使用します。
https://dl.google.com/eclipse/plugin/4.3
インストール手順は以下です。
- Eclipseを起動する。
- メニュー→ヘルプ→新規ソフトウェアのインストール
- [追加]からロケーションを追加
- 「Google プラグイン Eclipse」とSDKをチェック。これでOKです。他はAndroid開発などで使用するツールですので、とりあえず今の所は必要ありません。
再起動すればインストール完了です。
結果確認
- メニュー→ウィンドウ→設定→Google→Appエンジン
上記にキチンとGoogle App Engine SDKにチェックが入っていればインストール成功です。
ダメな場合は以下に続く。。。
Google App Engine SDK ダウンロード
上記の手順の通りにやってもエラーが起きることがあります。Eclipseのバージョンとの互換性がかなり敏感でして、バージョン違いが主な原因かと思います。
「Eclipse3.7ではSDK1.8は動かなかったけど、1.7なら動いた」というのはこの身を以て確認しております。
ちゃんと、最新バージョンのEclipseをゲットして下さい。
もしくは、SDKの方を新しくして下さい。
最新のSDKダウンロードサイトはこちら。
https://developers.google.com/appengine/downloads
最新では動かないという場合は、過去のバージョンをダウンロードして下さい。
Pleadesの更新が追いつかないなど、過去バージョンを使用せざるを得ないケースもあるかもしれませんからね。
ただし、SDKは可能な限り最新版が望ましいですので、このやり方は暫定回避と位置づけて下さい。
https://code.google.com/p/googleappengine/downloads/list
ここまで
長くなってきましたので、今回はここまでとします。厄介だったのは、日本語サイトの嘘と、Eclipseバージョンとの互換性でした。
これだけ揃えばGAEアプリの開発は行えますが、今のこの状態は一番シンプルな状態です。
この連載では開発効率向上のため、MVCフレームワーク「slim3」を導入します。
次回はslim3インストールから始めます。
環境まとめ
- OS:Windows7 HomeEdition 64bit
- Java:JDK1.7.0_45
- IDE:Eclipse 4.3 (Kepler)
- SDK:Google App Engine SDK
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