株式会社ジェニシス 技術開発事業部の遠藤 太志郎(Tacy)です。
業務都合によりPlayFramworkを始めました。
今回も本格的な技術的検証に入る前の概論です。
何でPlayか?
前回でも記述しましたように、今はWebフレームワークは群雄割拠の時代……と言うよりは一通り出揃っているので何でもアリな時代です。「明らかにコレが最強!!」って時代であれば迷わずそれを使えば良いんですけど、今の時代はWebシステムくらいどうにでもなりまっせ。。。
選択肢が多過ぎるというのは逆に不便でもあります。
採用フレームワーク検討の段階で決め手に欠きますからね。
今回はPlayFramworkを採用する為の根拠についてお話しましょう。
Railsライクである
私が推す一番大きい点はここ、「Ruby on Rails」ライクであるということですね。「ライク」というのがまた絶妙にいい加減な表現ですが、ともかくRuby on Railsの思想を引き継いでいるんですよ。
Ruby on Railsとは言わずと知れたRubyWebシステムにおける世界標準の最強フレームワークです。
「設定より規約」という設計思想があり、一定のコーディングルールに従って作っていくことで余計な設計作業をしなくて良く、これによって開発効率を高めるものです。
この思想は世界的に大好評の支持を得ておりまして、Ruby on Rails登場以降、Ruby on Railsの思想に影響を受けたフレームワークが多数登場しました。
要するに、
「Ruby on Railsの思想をパクって別言語で同じ事やったろ」
この発想で作られたフレームワークが沢山あるんですよ!!
PlayFramworkもその一種。
つまり、PlayFramwork単品で見ると数あるJavaWebフレームワークの一つでしかありませんが、
Ruby on Railsパクリブラザーズの一員と見ると、「最強フレームワークRuby on Railsファミリーの一角」という後ろ盾を得られます。
それがどういう利点をもたらすかと言いますと、例えばこのTacy。
2016年5月の現時点においてPlayFramwork開発の経験はありません。しかしRubyOnRailsの開発経験はあります。
そのTacyがPlayFramworkの解説サイトを見ると……、内容が分かるんですよ。
RubyOnRailsと同じ思想のフレームワークであるから、RubyOnRailsの知識を流用した着眼点でPlayFramworkを見ることで速やかに技術背景を得ることが出来る。
「PlayFramworkは知らないけどRubyOnRailsなら知ってまーす」
こういう要員を戦力として投入することが可能なんですよ。
今後の開発フェーズで要員を探すことも容易になりますし、その後の長期的保守の観点でも要員調達のハードルが下がる。
これが大きい!!
フレームワークの世界は寄らば大樹の陰であり、使っている人間の数の多さが正義である!!
この意味でPlayFramworkは軌道に乗っています。
ちなみに同じRuby on Railsパクリブラザーズの一角にPHPの「CakePHP」があります。
これも同じく、RubyOnRailsを知っていればスルッと入っていけるフレームワークです。
私はCakePHPも経験ありますが、あの時も勉強期間3日くらいで設計に入って行けました。
今後も同じ感覚で色々な所で使っていけるでしょう。
一度勉強すれば一粒も二粒も美味しい。
技術背景をRubyOnRailsファミリーで固めるのはエンジニアのキャリア戦略として絶大な価値をもたらしてくれるのです。
Grails
ちなみに、JavaVM上で動くRubyOnRailsライクのフレームワークという意味では、PlayにはGrailsという兄貴分がいます。
私は一度だけこの開発の経験があって、確かに革新的で光るものがあるフレームワークでした。
一時期はコイツが注目された時代も過去にあったと噂を聞きますが……、
現時点で見ると特に流行っているようには思えませんね。
何でも、開発者がサボってアップデートを怠っているうちに折角来そうだったブームが過ぎ去ってしまったそうな。(泣)
運命の巡り合わせがあればこの記事もPlayではなくGrailsだったかもしれないと思うと忍びないですね……。
もしまた時代が来たらTacyはGrailsにも参戦しますよ……。
終わりに
以上でPlayFramwork概論は終了です。
次回からは実際にPlayFramworkを使いつつ検証していきたいと思います。
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